グリーンエネルギー技術セクターでは、技術、製品、機器、および装置を対象としています。具体的には以下のサブセクターが含まれます。

  • 風力
  • 太陽光
  • 空気熱
  • 地熱
  • 熱水・海洋エネルギー
  • 水力
  • バイオマス
  • 埋立地ガス
  • 下水処理場ガスおよびバイオガス
  • 発電
  • 管理・制御システム
  • エネルギー効率・炭素サービス
  • 省エネルギー
  • 電気自動車
  • バイオ燃料技術
  • 二酸化炭素排出量の削減を目的とする省エネルギー技術
  • コジェネレーション技術
  • 炭素回収技術
  • オフグリッド(独立)型クリーンエネルギー・ソリューション
EUの特徴

クリーンなエネルギー、すなわち、グリーンエネルギー源から作られたエネルギーに対するグローバルな需要は、確実に増加しています。低炭素でエネルギー効率が高い技術のグローバル市場は、2020年までに現在の3倍近い2.2兆米ドルに達すると推定されます。
2003年以降、欧州連合(EU)に加盟する28カ国で生産される再生可能エネルギーの量は平均すると年率6.3%で増え、10年間で合計88%増加しました。

また、2014年にEU内で導入された全発電能力のうち、80%近くが再生可能エネルギーによるものでした。2014年の再生可能エネルギー源のシェアは、EU加盟28カ国における最終エネルギー総消費量の16%を占めていました。EUは、このシェアを2020年には最終総消費量の20%にすることを目標として掲げています。2014年の最終総消費量に占める再生可能エネルギーの割合が最も高かったのはスウェーデン(53%)であり、これにラトビア、フィンランド、およびオーストリア(30%超)が続いています。

風力

2014年の再生可能エネルギーの新規設備のうち、55.3%を風力が占めていました。2005年から2013年にかけて、風力発電は4倍近くに拡大しました。2014年には、再生可能資源から生み出された電力のうち29%を風力が占めていました。年間の導入状況を見ると、2014年の最大の市場はドイツとなっており、これにイギリス、スウェーデン、およびフランスが続きました。

太陽光

近年、太陽光発電が急増しており、2014年には再生可能電力全体の11%を占めていました。また、2014年には、太陽光発電設備が再生可能エネルギーの新規設備の37.5%を占めていました。

空気熱

ヨーロッパのヒートポンプ市場で販売されたヒートポンプ装置の台数が、2013年は3%増加しました。ヨーロッパでは、ヒートポンプの使用が1,880万トン分の温室効果ガス削減に寄与しています。全体としてヒートポンプは優れた成果を挙げていますが、依然として膨大な可能性を秘めているエネルギー源です。

地熱

地熱は、2011年のEUにおける再生可能エネルギーの消費量全体の3.7%を占めていたと推定されています。
イタリア、ドイツ、フランス、およびイギリスなど、地熱プロジェクトを展開するEU加盟国が増えています。

海洋エネルギー/熱水

海洋は、巨大な再生可能エネルギー源になると想定されています。海洋エネルギーには、主に、波、潮汐、海流、塩分勾配、および温度勾配という形態があります。波および潮汐に関する技術においてヨーロッパは世界をリードしていますが、これらの技術は依然として研究開発段階にあります。

水力

水力は、再生可能資源からの発電量において最も高いシェアを占める再生可能資源です。すでにEUでは水力の潜在力が比較的十分に開発されており、将来の成長はかなり限られることが想定されいます。実質的には、年間総発電量が470~610TWh(兆ワット時)になると考えられています。

バイオマス

再生可能資源による電力を見ると、バイオマス(木材およびその他の固形物)のシェアは3.5%(1990年)から9.5%(2013年)に増加しました。バイオマスは再生可能エネルギーによる暖房市場の主流であり、2010年の時点で、バイオ暖房はEUの再生可能エネルギーによる暖房の92%、暖房全体の13.1%を占めていました。その大半は家庭内暖房用として使われています。

バイオガス

バイオガスという用語は、さまざまな種類のバイオ原料から嫌気性消化を通じて生成されるガスを示すために用いられます。これには、埋立地ガス、下水処理場ガス、およびその他の分散型農業工場や都市の固形廃棄物からのガスなどが含まれます。2013年には、EU加盟28カ国はバイオガスから1,300万toe(石油換算トン)を超えるエネルギーを生産しました。これに主に寄与しているのは埋立地ガスとなっており、バイオガスからのエネルギー全体の22%を占めています。また、下水汚泥からのガスが占める割合は、全体の10%近くに達しました。

エネルギー効率と省エネルギー

2000年から2013年にかけて、EUではエネルギー効率が15%改善し、その結果、年間平均節減率は1.2%を達成しました。エネルギー効率の伸びは経済危機前の方が大きく、2000年から2007年にかけて年間節減率が1.3%だったのに対して、2007年以降は1%に減少しました。

エネルギー節減量の約33%は家庭部門によるものであり、また、32%は産業部門、27%は運輸部門、8%は第3次部門によるものとなっています。

バイオ燃料技術

歴史的に見て、バイオ燃料は輸送用に使われる主要な再生可能エネルギー源であり、それに再生可能電力用が続いています。2012年にはバイオ燃料の消費量が最大となり、1,450万toeのバイオ燃料が混合使用されました。2013年には消費水準が下がったものの、2013年から2014年にかけて再び持ち直し、6.1%増加しました。

コジェネレーション(CHP)

現在、EUは、コジェネレーションで電力の11.7%を発電しています。しかし、コジェネレーションによる発電規模は加盟国間のばらつきが大きく、発電量全体に占めるコジェネレーションの割合はまちまちです。発電量全体に占めるコジェネレーションの割合が最も大きいのはスロバキア(78.6%)であり、これにデンマーク(48.8%)が続いています。

炭素回収・貯留(CCS)

ECエネルギーロードマップ2050によると、現行政策シナリオでは、2050年までに電力の18%がCCSを用いた発電所により発電されることになっています。一部のシナリオではこの割合がさらに高く、19~24%になり、また、原子力エネルギーが抑えられれば32%にも達する可能性があります。ゼロエミッション工場技術は実施段階に入る準備が整い、2020年に商業化される可能性があります。

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