建設・建築技術セクターでは、公共建築物および民間建築物のエンジニアリング、設計、建設、取り壊しとそれに伴う廃棄物処理サービス、設置、配置、仕上げ、および改修や解体/取り壊し、インフラ工事(道路、空港、港湾など)に関連する技術と資材をターゲットとしています。該当するサブセクターには、以下のものを含みます。

  • スマートグリッド:自動化およびロボット化に用いるコンポーネントと技術、センサーネットワーク、保守システムなど
  • スマートビルディングとグリーンビルディング:性能管理システムとサービス、スマートメーター、建築情報のモデル化・センサー技術、エネルギー・水・資材の効率化用コンポーネント、機械・電気・配管システム、建設モニタリング・品質管理システム、防止技術・災害対応技術、ならびに持続可能な改修・解体の技術とサービスなど
  • 機械セクター:エンジンとタービン、ポンプとコンプレッサー、バルブ、ギアとベアリング、HVAC(暖房・換気・空調)、および資材つり上げシステムに関連するコンポーネント・機器・技術など
  • 建築資材と建物設備:原材料(石、木材、タイル、大理石など)、完成資材(床板や窓など)、低炭素資材、スマート/バイオミメティック(生体模倣)資材、ならびに支柱・足場・基礎・接合技術、ファサード支持システム、および補強技術など
EUの特徴

建設・建築技術セクターは、経済および社会が必要とする建築物とインフラの提供に寄与することで、戦略的な役割を果たしています。

建設産業は1,800万人分の直接雇用をもたらすとともにEUの国内総生産(GDP)の約9%を占めており、EU経済にとって極めて重要な要素です。同時に、この産業は新たな雇用を生み出し、経済成長を後押しし、かつ、社会や気候やエネルギーに関する課題に対するソリューションを提供しています。

スマートグリッドとグリーンビルディング

グリーンビルディングは、長期的なビジネスチャンスとみなされる傾向がますます強まっており、世界規模でその展開が加速しつつあります。一方、スマートグリッドは、消費者が1日を通じてエネルギー使用量を(時間的にも量的にも)さまざまなエネルギー価格に適応させることを可能にし、それによって省エネルギーに寄与することから、グリーンビルディングにとって欠かせない要素です。

  • EUは2020年までに、電力メーターの80%以上をスマートメーターに切り替えることを目指しています。
  • 2008年から2012年にかけて、スマートグリッド・プロジェクトへの投資は一貫して年間2億ユーロを上回り、2011年には5億ユーロに達しました。
  • プロジェクト予算が着実に増加しています。EUでは、予算額が2,000万ユーロを超えるプロジェクトへの投資の割合が、27%(2006年)から61%(2012年)に拡大しました。
  • スマートグリッド・プロジェクトへの主要投資国は、イギリス、ドイツ、フランス、およびイタリアです。デンマークは研究開発プロジェクトに最も積極的に取り組んでおり、たくさんの小規模プロジェクトを支援しています。
建設機械

建設機械は、建設産業とその関連産業で必要とされる作業用工具を提供し、経済的発展と社会的改善を推進する要素です。道路建設機器、建設現場用昇降機、および土木機械などの機械類が該当します。

  • ヨーロッパにおけるこの産業の生産分の売上高は約260億ユーロです。これはEUのエンジニアリング産業の総生産高の約5%に当たり、建設機器の世界生産高の20%に相当します。
  • 製造業者の多くは中小企業ですが、ヨーロッパに生産拠点を持つ大規模な欧州企業や多国籍企業もあります。
  • この産業の特徴は、イノベーション能力、高度な製品多様性、および製造チェーンの著しい複雑性にあります。このサブセクターは、エンジニアリングにおけるヨーロッパの優位性の重要な例であり、持続可能で競争力がある経済を築く上で極めて重要な要因です。
建築資材

建築資材の製造は、欧州連合(EU)における確固たるサブセクターです。EUにおいて特に重要な産業には以下のものがあります。

  • 建設用鉱物:この産業は、主に、地元および地域の市場に供給する20,000カ所を超す採掘場を経営する中小企業からなっています。
  • 非金属鉱物:グローバル企業(セメント、板ガラス、レンガの各産業)から中小企業(セラミックス産業および一部の石灰産業)までさまざまな規模の企業が取り扱っています。
  • 鉄鋼:鉄鋼産業は長年にわたってEU経済の中で戦略的な位置付けを占めており、イノベーションと成長と雇用を育んできました。経済危機以降の鉄鋼需要の減少に立ち向かい、このセクターの将来を確実に有望なものとするために、欧州委員会が産業振興に取り組んでいます。
  • 金属鉱物:EUの金属鉱物産業は、金属や金属性物質を生み出す幅広い鉱石を生産しています。EUは、クロム、銅、鉛、銀、および亜鉛の重要な生産地です。
  • 木工:2010~2011年度の木工産業の売上高は1,220億ユーロであり、付加価値は312億ユーロでした。このセクターでは18万4,000社が10億9,300万人を雇用していますが、その大半は中小企業です。

作成中

イベント終了後に作成